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わたしのブログ

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神峯山寺(かぶさんじ)

神峯山寺は、根本山と号して天台宗に属し、毘沙門天を本尊とする。寺伝によれば、天武元年(683年)に役の行者小角が開山し、宝亀5年(774年)に開成皇子が創建して 歴代天皇の勅願所となりました。朱塗りの仁王門には、運慶作と伝えられる二体の仁王が訪れる人を迎えます。  東伏見宮さまの真筆といわれる「日本最初毘沙門天王」の扁額が掲げられている本堂には、毘沙門天像、聖観世音菩薩立像、阿弥陀如来像をはじめ、文珠菩薩、不動明王、開成皇子の像など平安時代の貴重なる遺産がずらりとならんでおります。
 当時は仏教の聖地として比叡山(京都府)や葛城山(奈良県)と並ぶ7高山のひとつに数えられ、僧坊21・寺領1,300石に及んだ。皇室の崇敬が厚く、また足利3代将軍義満や豊臣秀頼の生母淀殿らの寄進も多く、大いに栄えた。秀頼も諸堂を造営したと伝えられる。
 仏像の三体は、国指定の重要文化財。十数棟の伽藍が並ぶ広大な境内は、濃い緑にすっぽりと包まれ、野鳥のさえずりが時折、静寂を破る程の静けさ。本堂の右手の開山堂には、一本歯ゲタをはいた役行者等身大の像がまつられ、左手の聖天堂には、十一面観音、観喜天、弁財天などの像がまつられています。
 また光仁天皇御分骨塔は、十三重の石塔が千年の風雪を語るかのようにそびえております。古来より皇室との関係は密接で、堂内の飾りや什器類には菊の紋章がついております。


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